人気YouTuberであるゆたぼんが中学校不登校宣言をしたことにより、賛否両論が繰り広げられています。
そんな中、今回ゆたぼんは女子中学生が不登校になったことにより、教師が懲戒処分になったことに対する自身の意見をYouTube上にアップしました。
そのことにより、中学校不登校宣言での意見を再度公表する形になりました。
そもそも中学校不登校宣言とはどのようなものなのか、それに対する社会的影響はどのようになっているのかを調べました。
ゆたぼんの中学校不登校宣言とは?
ゆたぼんは2008年12月12日生まれの12歳。
本来であれば中学校一年生になる歳なので、中学校に通いだす時期です。
しかしゆたぼんは、自身のYouTubeで「俺は中学校に行く気はありませーん!」と公言したのです。
ゆたぼんは小学校三年生の時に、同じ学年の周りの子たちが意思の持たないロボットに見える、先生に暴力を振るわれたことにより不登校になったようです。
また、小学校四年生に引っ越しをし、それからは自由登校という形で自分が行きたいときに学校に行くという形をとっていたようです。
無事小学校は卒業したようですが、たとえ中学校は自由登校でも行きたくないと言っています。
行きたくない理由は?
行きたくない理由としては「周りの子のようにロボット見たくなりたくない」と言っていて、校則での縛られた生活についてよく思っていないようです。
たとえば、必ず制服を着なければいけないなどのルールに対して、自由に選べないことに対して疑問を抱えているようです。
また、子供は学校に行かないといけない義務はないと主張しています。
親も「子供に学校を行かせる義務」ではなく、「子供に教育を受けさせる義務」であると主張しています。
その「教育」というのは、必ずしも学校に行かせることではなく、ホームスクーリングやフリースクールを受けさせるのでも義務を全うできているのでは?というのが、ゆたぼんの考えのようです。
このような考えから、「中学校に行かない」と明言したことを”中学校不登校宣言”と一般的に言われているようです。
実際にゆたぼんが発信しているYouTubeが以下になります。
なぜ中学校教師は懲戒処分になったのか
そんな「中学校不登校宣言」をしているゆたぼんが女子中学生が不登校になり、教師が懲戒処分を受けたことに対してコメントをしています。
まず詳細についてですが、兵庫県西播磨市の公立中学校教員が女子中学生を不登校にさせたという内容です。
2019年3月、顧問を務める部活動の指導をしている際、練習が厳しく泣き始めた女子生徒に対し、「泣いても誰も助けてくれない」という発言しました。
さらに1っか月後に退部を決めた生徒に対し、校内ですれ違ったときに退部に対して畳みかけたことが原因と考えられています。
女子生徒は「泣いても誰も助けてくれない」と発言し不登校になったそうです。
「生徒の気持ちを理解し、きめ細やかな指導をしようとする姿勢が欠けていた。フォローが足りなかった」と発言しており、「生徒を励ますつもりだった」とも説明しているようです。
その教員は現在別の学校に異動し、教育委員会からの研修も受けながら教師生活を続けているようです。
また、部活動の指導からは外れたそうです。
ゆたぼんはどんなコメントをしたのか
ゆたぼんはこの懲戒処分に対し、「先生からの暴力とかひどい言葉で傷ついて学校に行くのが嫌になる子も多いと思うねんな」と自身の経験を交えてコメントをしました。
先生が信じられなくなったり、学校そのものに行くのも嫌になってくるということがあったと語っています。
それを踏まえたうえで、再び学校には無理に行く必要はないという旨のコメントをしました。
「自分に合った学び方で学んだらいいと思う」というのが今回の懲戒処分に対してのゆたぼんの考えのようです。
通学・通信教育一般的に言われているメリットデメリットは?
今回のコメントも賛否両論があるようですが、実際それぞれの教育にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
一般的に言われているメリット・デメリットをまとめてみました。
通学のメリット・デメリット
メリット
・集団生活の中で協調性が身につく
・友達ができる
・運動会や文化祭などのイベントを経験できる
・体育により基礎体力を育める
・周りと競い合って高めあえる
デメリット
・周りに合わせた勉強の進み
・集団生活を強いられる
・個性が薄れていく
・決まった時間拘束される
・いじめが起きる場合がある
協調性というのは、社会に出てからもすごく求められる部分だと思います。
それが育めるというのが大きなポイントになるのではないでしょうか。
また、学生生活におけるイベントというのは、生涯の思い出になっていくと思うので、そういった経験ができるのも、通学におけるおおきなメリットだと思いました。
しかし、人付き合いが苦手な子にとって苦痛を感じる部分にもなってくるのかなと思いました。
通信教育のメリット・デメリット
メリット
・自ら学習する能力が身につく
・自分に合ったペースで学習できる
・通学する必要がない
・自由な時間が多い
・無理に同級生と付き合う必要がない
デメリット
・競争心がなくなる
・家庭で学習スペースが必要になる
・勉強のペースがつかみにくい
・友達を作る機会が少ない
・運動不足になりがち
・世間からの偏見がある場合がある
通信教育では自ら勉強をしていくので、自立心が身につくと感じました。
周りにとらわれず、「自分」という個性の部分が尊重できるのがメリットだと思われます。
学習も遅い早い関係なく、自らのペースで進めていけるところが大きなメリットだと感じました。
しかし、競争する相手もいないので、自ら勉強する精神力は求められると思います。
また、友達ができる場というのも少なくなるので、合わない相手に合わせなければけないということもありませんが、とても仲のいい友達を作るというのも難しい環境だと感じました。
体を動かすことも少なくなるので、子供の成長に大切な「運動」というのも、自ら取り入れない限り難しいと感じました。
教育を受けさせる義務に通信教育は適用されるの?違反した場合の罰則は?
教育基本法では「国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う」(第4条)と定められています。
この規定に基づいた教育が「義務教育」と呼ばれています。
Wikipediaによると「日本はあくまで「就学義務」であり、「教育義務」という定義ではないので、諸外国によく見られるホームスクーリングは義務教育の履行とはみなされない。」という記述があります。
ですので、学校に通わせる「通学」というのが基本になっているようです。
さらに「義務の履行の督促を受けてもなお履行しない者は10万円以下の罰金に処する(学校教育法 144条)」とあるので、もし催促されても通わせない場合は罰金対象ということになります。
しかし保護者が就学できる環境を整えたにもかかわらず、子供自身が登校を拒否した場合は催促を受けない、つまり罰則対象にはならないようです。
結論
「通学」というのが日本の基本的な考えなので、通信教育は該当しませんが子供自身が登校を拒否した場合は、通信教育でも罰則は受けないということになるかと思います。
子供に無理強いしてまで学校に行かせるのが義務教育でなく、「通学できる環境」を整えてあげるというのが義務教育の概要とのことです。
著名人たちも賛否両論!それぞれの意見は?
いろんな著名人たちはこの「中学校不登校宣言」にいろいろ意見を持っているようです。
今回はその中でも、世間で話題になったコメントについて触れていきます。
EXITの兼近の意見
兼近は、定時制の高校に2日しか通わなかったことを告白し、自身の環境を語りました。
「学校に行け」とは言えないが、学校に行けなかったせいで出来なかったこと、やりたいことをやれなかったことがやれなかったということがたくさんあるそうです。
それとは逆にみんなと違った日々を送ったことで、みんなと違う自分になれたとも語っています。
しかし、最終的意見としては「学校に通うことは重要」と考えているようです。
その理由としては、「基本的に(学校に)行っている人たちでこの日本というのはできている。その人たちに合わせられる感性があるからこそ、違った自分を演出することができる」という考えなんだそうです。
EXIT兼近の持論がゆたぼん中学校不登校宣言で「最も心に響いた」と称賛された理由 https://t.co/F6h7WEkQBR
兼近の立場の者だけどほんとそれっす。学校行ってたらできた経験をやってたらなってのはもうずっとある
— ⚾13年目 (@2009wbc_89) April 26, 2021
朝から何となく不登校宣言したYouTuberのニュースを見てるけど、夜回り先生やEXITの兼近さんの意見に同感やな。
行く行かないは本人の自由だけど、それを他人に押し付けちゃダメよな。
学校は勉強だけをする場所じゃない。
私は親になって、学校が司る本当の意味を理解した気がするわ。— ☆sou☆ (@lovespirits) April 24, 2021
匿名掲示板「2ちゃんねる」創設者の西村博之の意見
博之さんは無理やり投稿させる必要はないという意見のようです。
「登校が嫌なら通信制の中学校で教育を受けることは可能。」としていて、「子供に教育を受けさせる義務を放棄してる親には罰則が必要だと思います。」と教育を受けさせることに趣を置いているようです。
通信制であろうが「教育を受けさせる」ことに意味があるという考え方のようです。
えっ⁉️
めっちゃ正しいこと言うてはるひろゆき氏がYouTuber・ゆたぼんの中学校不登校宣言を一刀両断「アホの再生産になります」 https://t.co/FudXvQNFId
— KEN (@JK023KEN) April 13, 2021
YouTuberのシバターの意見
人気YouTuberのシバターは、ゆたぼんに向けてのYouTubeを配信しました。
その内容は学校に通うことの良さを知ってほしいという旨の内容でした。
ですので、学校に行ったほうがいいというのが意見のようです。
「本当の友達ができる」、「学校に行くことで得られる感覚がある」といった内容を動画上で語り、学校に通う良さをアピールしています。
「ゆたぼんは学校にいなくても勉強できると話してたけど、意外とできないよ。家で6時間もできないよ。学校ってカリキュラム良くできてて。ゆたぼん君は窮屈だと思うけど、学校に行くことで備わる教養や知識があると思うよ。学校で教育を受けられるのは実は幸せなことなんだよ」とコメントしています。
視聴者の反応・意見まとめ
好きに生きるのは大人になってからでいいので、子供のころは決められた教育を守ったほうがいいという意見が多くみられました。
やはり学校でしかできない経験というものも多くあるので、そういう経験をしないのはもったいないように感じる方もいらっしゃるようです。
自由に生きるという選択肢もあるとは思いますが、その分のデメリットも大きいのでその点慎重に考える必要があると感じました。
https://twitter.com/Katsuryu_0118/status/1386322488741679104
人気YouTuberで社会的影響も大きいだけに、YouTubeでそういった意見を言わないでほしいという意見も多くみられました。
確かに、ゆたぼんにあこがれている子供が、よく考えず真似してしまうということが起きてしまうかもしれない発言ではあると思います。
ほかの子供たちへの影響を考えて、不安の声が上がっていました。
子供たちが「学校は通わなくてもいい」というところだけをピックアップして考えてしまったら、危険な発言ではあると思いました。
ゆたぼんの不登校宣言?どうでもいいけどようつべにアップしないでほしいな他の子供が真似したらどうする?
— mifu (@i_asna) April 23, 2021
行かないことを勧めるのでは無くて難しくなった時にこういう選択肢もあると云うのはいいと想うが…この子は違うよね? — EXIT兼近の持論がゆたぼん中学校不登校宣言で「最も心に響いた」と称賛された理由 (AERA dot. – 04月26日 18:55) http://mi…
— そら (@aoisora14140619) April 26, 2021
ゆたぼんの意見として、勉強は家でもできるという言葉がありましたが、それに対して学校は勉強の身をする場所ではないという声も上がっていました。
集団行動での協調性であったり、学校でのイベントなど学校に通うことで身に着けたり経験できることもあります。
そういったことに対してどう思っているのかということを、合わせて発言しなかったことによって、中学校に通うことの重要性を理解してないのでは?と思った方が多くいらっしゃるのではないかなと個人的には感じました。
もちろん身体的理由や、いじめなどで心のダメージによって通えなくなる子供たちもいるかとは思いますが、出来たら学校には通ったほうがいいという意見が多いことがわかりました。
ゆたぼんの中学校不登校宣言、別に中学校って勉強する所じゃないんだよね、集団生活を学ぶ所なんだよね。
朝決められた時間に出社して決められた時間拘束されるということを子供のうちから癖付けることをする。
そうして社会に出てから困らないようにする。
勉強自体は家でできるけども。— Zingasa@APEX (@gYckoCEtgU5xXq4) April 25, 2021
ネットで話題のゆたぼんとやら、自ら進んで不登校なのもアレだけど、学校行かないのももったいないなぁ…
友達とバカ話したり、嫌な先生をあだ名で呼んで、不思議な結束力が生まれたり。上下関係を叩き込まれる部活は辛かったりするけど、学祭の準備は楽しかったり✨️
あの時しか出来ないバカがある
— さらな/チーム情熱 (@Mahkna) April 25, 2021
まとめ
今回は、ゆたぼんの中学校不登校発言に対して触れてきました。
人気YouTuberなだけに社会的影響が大きかったようです。
ゆたぼんが触れていた記事では、教師が懲戒処分になった背景には不登校になってしまったということがあったようですが、そういった状況になっていない子供にも「学校には行かなくていい」という気持ちが芽生えてしまうのは少し怖い部分ではあると感じました。
通学と通信教育のメリット・デメリットをしっかり把握して、どうしていくのかというのを考えていけたらいいのかなと思いました。
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