今、現在進行形で3期が放送されている、脚本家・虚淵玄が手がける台湾発の人形劇、「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」シリーズ。
しかし、前のシリーズから随分と間が空いてしまったために、内容を忘れてしまった、という方や、今期から観始めたはいいものの、前のシリーズとの繋がりがわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、忙しいあなたでも簡単に振り返って頂けるように、今回は、1期から映画まで、おおまかなあらすじをまとめて見ました!
1期のネタバレ! 素性のわからないスゴい二人!
このシリーズの主人公である殤不患と凜雪鴉が初めて出会ったシリーズですね!
それと同時に、世界観も一通り説明された、始まりに相応しいシリーズだと思います。
物語は、200年前の窮暮之戰(きゅうぼのせん)にて、魔界から人間界に攻めてきた魔神や妖魔達を退散させた兵器・神誨魔械(しんかいまかい)のひとつ、「天刑劍(てんぎょうけん)」を守る護印師の一族の娘・丹翡を、旅の剣客・殤不患が(直前に凜雪鴉こと鬼鳥に因縁をつけられて半ば渋々)助けるところから始まります。
ここから、天刑劍を狙う「玄鬼宗」の頭領・蔑天骸(べつてんがい)を倒すため、鬼鳥は自分の人脈を使って、仲間を集めることにしたのでした。
それが、狩りの名手・狩雲霄(しゅうんしょう)(と、その弟子の捲殘雲)、妖魔の刑亥、そして、当初呼び寄せる予定であった鬼鳥の魔術の師匠である廉耆(れんき)を殺してやって来た、悪名高い双剣の剣士・殺無生(せつむしょう)です。
三人は鬼鳥の仲間……、というよりも、それぞれ鬼鳥に因縁があり、彼を利用したり復讐をしたりしようとして集まったメンバーでした。
そして、鬼鳥も、丹翡と殤を裏切り、蔑天骸に売り渡します。
鬼鳥の正体は、東離の国では知らぬ者のいない、大怪盗『掠風竊塵(りょうふうせつじん)』こと凜雪鴉。
しかし、凜の目的は金銀財宝ではありません。
「悪党の驕慢を砕くこと」。これが、凜雪鴉の目的であり、生きる楽しみなのでした。
よって、最後に丹翡達から天刑劍を奪った蔑天骸に、剣で真正面から対峙し、彼を打ち負かすことで、剣の強さを誇る蔑天骸のプライドをことごとく踏みにじったのです。
ですが、蔑天骸もすんなりやられた訳ではありません。
凜の目的を理解すると、天刑劍を壊し、その破片で自分の身体を貫き、凜の絶望した顔を見て笑いながら死んでいきました。
天刑劍は、地下に退けた魔神を封じる為に使われていた剣だったので、それを蔑が破壊したことと、魔族である刑亥の尽力により、封じていた魔神・妖荼黎(ようじゃれい)が復活してしまいます。
ここで立ち上がったのが、殤不患。
ここまで来るのに「今まで誰も行き来出来なかった鬼没之地(きぼつのち)を越えて、西幽の国から東離の国まで来た」「木刀を気功術で強化し、鋼と同じくらいの堅さにして戦っている」などという伏線はあったのですが、ついに、ここで彼の旅の目的が明らかになります。
それは、自分が西幽の国で集めた魔剣・聖剣三十六振りの、安全な収まりどころを探すこと。
彼の所持する剣の中にあった「須彌天幻・劫荒劍(すみてんげん・ごうこうけん)」で妖荼黎を異空間の彼方に追放し、事なきを得たのです。
そして、凜は殤に興味を持ち、「彼の傍にいれば、極上の悪党が集まってくるかもしれない」と、殤の後を追ったのでした……。
なお、Huluにて、1期の動画が配信されています!ぜひお時間が出来たら、観てみてください!:https://www.hulu.jp/thunderbolt-fantasy-sword-seekers
劇場版第一弾は、凜雪鴉の昔話と1期の後の殤不患のエピソード!
1期が終わった後に公開された映画が「Thunderbolt Fantasy 生死一劍」です。
この映画は、1期が始まる前の凜雪鴉と殺無生の出会いと、1期後の殤不患とその名を騙る偽殤不患の物語の二本立てで放映されました。
前半は何故、殺無生が殺し屋と呼ばれるようになってしまったのか、殺無生が凜雪鴉に復讐をしたがっていたのはどうしてなのか――、それがわかるお話になっています。
このお話は、「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 外伝」に、凜雪鴉と刑亥の出会いの物語と一緒に収録されています。
ぜひ、そちらも読んでみてください!:https://nitroplus.ecq.sc/np01560.html
後半は、蔑天骸との戦いが、東離の国にどう影響を及ぼしたか、についてわかるお話になっています。
それに伴い、2期へと繋がる内容になっていますね。
2期に登場する殤の仲間の浪巫謠や、殤の敵である神蝗盟の宗主・禍世螟蝗やその手下・蠍瓔珞、西幽の監察使である嘯狂狷が初めて出てきた物語でもあります。
なお、Huluにて本編を見ることが出来ます!お時間が空いたら観てみてください!:https://www.hulu.jp/thunderbolt-fantasy-the-sword-of-life-and-death
2期のネタバレ! 西からやってきた敵と味方!
2期では、西幽での仲間である浪巫謠(ろうふよう)、禍世螟蝗の手下である蠍瓔珞(かつえいらく)、西幽の監察使である嘯狂狷(しょうきょうけん)が殤不患を追いかけて東離までやってきます。
というのも、今まで誰も通ることの出来なかった鬼没之地は、殤不患が通ったことによって、通るハードルが低くなってしまったのです。
蠍瓔珞は、早速魔剣・聖剣が収められている「魔剣目録」を奪おうと襲撃してきます。
その結果、「魔剣目録」は引き裂かれ、そこに収められていた二振りが彼女の手に渡ってしまったのでした。
一振りは、他人の精神を乗っ取って操ることの出来る「喪月之夜(もづきのよ)」。
もう一振りは、他人を魅了し、殺人衝動を掻き立ててしまう「七殺天凌(ななさつてんりょう)」。
蠍は七殺天凌を見るなり、「自分には扱えない」と封印をしてしまいます。
そして、残りの魔剣目録を奪うために街に毒を撒き、喪月之夜で町人たちを操り、殤と浪をおびき寄せました。
殤と浪は応戦し、蠍を退けましたが、不意を突かれて殤が蠍の毒を浴びてしまいました。
蠍は殤を追い込みながらも力不足を感じ、自分を呼び出した嘯と手を組んで殤を倒すことにします。
一方、嘯狂狷は、西幽での監察使という立場を活かし、東離の衙門(がもん:警察署のような場所)に働きかけ、殤不患を捕まえるために動き出します。
ここで初めて、殤が西幽では「帝に仇なした大罪人」という立場であることが明らかになりました。
そこに、四方御使(しほうごし)の鬼鳥……、もとい、凜雪鴉が登場します。
彼は殤を追うための情報欲しさに、衙門に偽りの身分を使って潜入していたのでした。
そして、殤の足取りを掴んだ凜は殤と浪を発見し、毒を分析、浪を連れて解毒薬の材料である龍の角を獲りに鬼没之地へと向かいます。
しかし、浪は凜の言動や行動を疑い、解毒薬の材料を手にした後、凜に攻撃。
逃げた凜は1期と同じように嘯に狙いを定め、嘯と行動していくのでした。
その後、解毒薬によって復活した殤は、襲い掛かってきた嘯と蠍を返り討ちにします。
その戦いの中で、嘯は蠍を裏切って喪月之夜を奪い、蠍は命からがらその場を離脱。
蠍は諦空と名乗る僧侶に助けられて諭され、手元に残った七殺天凌を持って西幽へと帰ろうとします。
が、そんな蠍の動きを読んだ嘯は部下達と共に彼女を包囲。
絶体絶命の状況に、蠍はついに七殺天凌を使ってしまうのです。
圧倒的な魅了の力によって、その場は生き延びることが出来た蠍ですが、七殺天凌の求めるままに街で殺戮を繰り返し、駆け付けた浪に撃退されてしまいます。
思い悩んだ彼女は、七殺天凌を隠れ家に置き去りにして、殤に勝負を挑むことにしました。
結果的には負けてしまいますが、迷いが晴れ、蠍はどこかスッキリした様子で去っていきます。
しかし、そんな彼女の目の前に現れたのは、七殺天凌を手にし、豹変してしまった諦空でした。
蠍を殺した諦空は、還俗して『婁震戒(ろうしんかい)』と名乗り、七殺天凌の囁くままに嬉々として次々と虐殺を繰り広げます。
そこに立ちはだかったのは、ずっと蠍を助けた諦空のことを警戒していた浪でした。
一方その頃、凜の策略は佳境に入り、まんまと嘯を騙してお尋ね者にすることに成功します。
ですが、嘯はすぐに気持ちを切り替え、「西幽でも東離でもお尋ね者になるのなら、盗賊の頭領にでもなるか」と開き直ったのです。
結局、「悪党の矜持を折る」ことに失敗し、悔しがって激怒したのは凜の方でした。
嘯から逃げた凜は、イライラに任せて浪と婁の戦いに割って入り、婁を戦線離脱させてしまいます。
凜から嘯の話を聞いた浪は、喪月之夜を取り戻す為に、すぐに嘯を探し始めました。
嘯もまた、喪月之夜を使って衙門の兵達を操り、浪を迎え撃ちます。
浪は嘯の策略に嵌り、窮地に陥りますが、殤が駆け付け、形勢逆転。
嘯は満身創痍で逃げ出しますが、殤と浪、そして凜は、彼を追跡することにしたのでした。
ところ変わって、鬼没之地。
凜から飛ばされて鬼没之地にやってきた婁は、七殺天凌に「私を最後の使い手にして欲しい」、「それが叶うのなら、あなたを手にしたまま、今すぐ崖から落ちても構わない」と狂おしいほどの熱い気持ちを打ち明けます。
七殺天凌は人間の殺戮を好む剣ですから、婁の言葉に焦り、もう一度魅了の魔術を掛けようとしますが、効果はありません。
どうやら、婁の強い気持ちが、七殺天凌の魅了すらも凌駕してしまったようなのです。
七殺天凌は困り果て、苦しまぎれに「殤不患より強い者でないと認められない」と言い出します。
その言葉に婁は心底怒り出し、打倒殤不患のために、鬼没之地から東離へと舞い戻りました。
そこで満身創痍の嘯と出会い、彼を殺し、吊るし上げて殤を魔脊山に誘い出します。
ついに、魔脊山で相対する婁と殤。
そこに、凜と浪も加わり、婁を追い詰め、七殺天凌を封じる儀式を行うことに成功します。
しかし、七殺天凌が婁に助けを求めたことで、婁は決死の覚悟で七殺天凌を奪い返しましたが、そのまま崖に落ちてしまいました。
ここまでが、2期のサンファンの内容です。
3期は、殤達が崖の底に落ちた七殺天凌を探すところから始まりましたよね!
なお、Huluから2期の動画が配信されています。お時間が出来たら、ぜひ観てみてくださいね!:https://www.hulu.jp/thunderbolt-fantasy-sword-seekers-2
劇場版第二弾は浪巫謠の半生! 魔性の声に翻弄されてから殤不患に出会うまで!
2期が終わった後に公開された映画が、「Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌」です。
全編通して、浪巫謠の幼少期から殤不患と出会うまでの過程と、2期で彼の相棒である琵琶の聆牙が口を滑らせた、「魔性の浪の声に魅了された西幽の皇女が、彼を捕まえようと軍隊を動かした」が語られています。
3期で登場する天工詭匠と睦天命、そして、浪に魅了された皇女・嘲風は、ここで初めて登場しますね!
気になる方は、Huluから本編を観ることが出来ます!お時間のある時に、ぜひ観てみてください!:https://www.hulu.jp/thunderbolt-fantasy-bewitching-melody-of-the-west
さぁ、ここまでサンファンの1期から順番に物語を振り返って来ましたが、いかがでしたでしょうか?
2期までのお話を思い出して頂き、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
3期も折り返し地点を過ぎましたが、今期も最終話まで目が離せませんね!
3期のネタバレはこちらから!:【Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3】第7話のネタバレと感想!
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