4月4日に95歳で亡くなられた脚本家の橋田壽賀子さん。
ここ数年はメディアの露出があまりなかったような気がしますが、かつて「スガコブーム」と呼ばれたものがあったことはご存じでしょうか。
今回はタレントとしての橋田さんのことを調べてみました。
脚本家なのにバラエティタレント! 「スガコブーム」!
1990年代後半、橋田壽賀子さんのキャラクターがお茶の間にブレイクしていた時期がありました。
中でも、「笑っていいとも!」にレギュラーで出演していたり、番組の改編期には橋田さんの旅番組が放送されていたりしていたそうです。
歯に衣着せぬ物言いと、それでいて、ほがらかでユーモア溢れるキャラクターが、他の出演者の方にも広く愛されていたようです。
脚本家でバラエティに出演している方というのは早々いないイメージがあるので、すごいですよね!
放送事故? 「橋田壽賀子キス事件」!
しかし、そんな橋田さんですが、放送事故とも言えるアクシデントに巻き込まれてしまったことがありました。
それは、2001年7月に放送された「笑っていいとも!」の番組内でのこと。
その日はお笑い芸人である江頭2:50さんが、ウサギの着ぐるみ姿で乱入した回でした。
江頭さんが現れると、橋田さんは「あっ!この人!トルコで裸になってた人だ!」と声を上げ、すっかりその話に夢中になってしまったそうです。
しかし、ここで困ってしまったのが江頭さん。
江頭さんはコーナーの進行を任されていたため、1997年にトルコで全裸になってしまった事件について話を振られても、それにばかり付き合うわけにはいきません。
そこで、江頭さんは、橋田さんの口を塞ぐためにキスをしました……、というのが、江頭さんの言い分です。
放送後にプロデューサーと一緒に橋田さんの楽屋に謝りに行ったそうですが、江頭さんは、以降13年間、「笑っていいとも!」に出禁になってしまいました。
かなり過激で大胆な芸風の江頭さんに、相手のトークを遮って突然話し出してしまう悪癖があった橋田さん。
今だったら性的ハラスメントで訴えられてしまいそうなギリギリの事案ですが、こうして振り返ってみると、この二人が同じ番組に居合わせてしまったからこその悲劇、という感じがしてしまいます……。
それでもバラエティ番組は好き! バラエティ番組での橋田壽賀子さん
そんな思わぬアクシデントに見舞われてしまった橋田さんですが、そこでバラエティ番組に出演しなくなる……、ということはありませんでした。
「相手のトークを遮って突然話し出してしまう」という部分が次第に明らかになり、「スガコブーム」は終わってしまいましたが、元より「話好き」「目立ちたがり屋」と公言していた橋田さん。
「笑っていいとも!」の他にも、「ぴったんこカン・カン」や、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」、期首期末特番「オールスター感謝祭」などに出演していました。
主に、TBSの番組への出演が多く、ご自分の書いたドラマの宣伝も兼ねていたようですが、声がかかれば積極的に出演されていたようです。
公私ともに親しい泉ピン子さんと一緒に出演していたり、「笑っていいとも!」で共演していた中居正広さんや香取慎吾さんの番組に出演することも多かったみたいです。
泉ピン子さんとは、2012年や2015年にTBSの番組で世界遺産をめぐる旅をされていたこともありましたよね。
また、香取さんとは、「笑っていいとも!」で2年半共演されていた縁で、ずっと手紙のやりとりをされていたそうです。
2017年には「おじゃMAP!!」で、香取さんがお笑いコンビ・アンタッチャブルの山崎弘也さんと一緒に橋田さんのご自宅を訪ねる回もありました。
こうして見ると、橋田さんは、脚本家の中でも積極的で、とても親しみやすい方だったとわかりますよね。
数々の名作を生み出しながらも、お茶の間に笑いと温かさを提供し続けた橋田壽賀子さん。
橋田さんが作ったドラマ以外にも、タレントとしてのほがらかな一面を偲んでみるのはいかがでしょうか。
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