竹野内豊さん主演、月9のドラマ「イチケイのカラス」4月19日に第3話が放送されました。
裁判官を主人公にしているドラマは民放初!
竹野内豊さんは11年ぶりの月9主演となっています!
ドラマの題にもなっている「イチケイ」とは、東京地方裁判所第3支部第1刑事部の通称名です。
竹野内豊さん演じる主人公、入間みちおは刑事裁判官とし働いていますが、ヒゲを生やし、服装もカジュアルという他のイチケイメンバーとは異なるクセのある人物!
1つ1つの裁判に時間をかけ、冤罪を生むことが無いよう、自ら現場検証に出向き、徹底的に事件と向き合い解決していきます。
しかし、入間みちおがマイペースに事件を深掘りし、解決していくため、1つの事件に時間がかかりすぎ、一般企業であれば、倒産レベルの赤字状態となってしまったイチケイ!
そんな状況に、周りのイチケイメンバーは頭を抱えています。
赤字状態のイチケイと、クセの強い入間みちおを何とかするため、イチケイに送り込まれたのが、坂間千鶴(黒木華)です。
坂間千鶴は東大法学部出身のエリート!
裁判官が「迅速かつ効率性を重視して事件を処理すること」で日本の治安が維持されていると思っており、入間とは正反対の性格をしています。
初めは、入間みちおの裁判の進め方に反発していましたが、1つの事件を「1人1人の人生」として扱う、入間みちおの信念に気付き始め、少しずつ自身の考えが変わっていきます。
入間みちおに振り回されながらも、イチケイメンバーと協力して事件を解決していく面白くもあり、時には涙もあるそんなドラマです!
今回はどんな事件を解決してくれるのでしょうか。
見てみましょう!
ここからはドラマのネタバレになります!
【第3話】伝説の裁判官が暴走 凶悪犯の愛
家族写真を見つめる奈緒(佐津川愛美)に被疑者が見つかったとの報告が…驚いた顔で被疑者の元へかけていく奈緒。そこには被疑者として捕まった藤代省吾(岡田義徳)の姿があった。
藤代省吾 44歳
重過失致死及び死体損壊の罪で逮捕
イチケイメンバーが話しをしていると、入間みちおが現れて坂間(黒木華)たちに質問する。
「どうしたらなれるか、アインシュタインに」。今日も独特な入間節が炸裂しているようだ。坂間は「そんな質問は愚問ですね」と冷たい表情をしている。
その時、起伏状を読んでいた部長の駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件がある、と入間みちおたちに告げる。
案件は藤代省吾の件。
「重過失致死及び死体損壊」被告人はガラス工房で働く藤代省吾(岡田義徳)、被害者は市役所職員の野上哲司(成松修)だった。
この案件について話し合いをしている中、駒沢の表情がいつもと違うことに、入間みちおが気付く…
「何かあるんですね?この案件?」
との問いに駒沢は「公判前に皆さんに先入観を与えてはいけない」と言い立ち去ってしまう。
第1回公判…被告人と駒沢の18年前の関係とは
第1回公判が始まり、入廷してきた駒沢を見て、被告人である藤代省吾はとても驚いた顔をする。
坂間(黒木華)は被告人の表情を見て、駒沢と藤代省吾は、面識があるのではないかと疑問が浮かぶ…
裁判長を務める入間みちおから、「検察官の起訴事実に間違いはありませんか?」
と問われ、被告人は「間違いありません」と犯行を認めた。
被告人、藤代省吾はアジュールガラス工房に勤務し、製品作りに加え、ガラス工芸を教える教室を開いていた。
その教室に被害者の娘である野上碧(渡邉心結)が通っていた。教室に迎えに来た碧の母で、笹原警察署の警察官でもある奈緒(佐津川愛美)に一方的に好意を抱いた藤代は、「野上哲司は浮気している」「夫と別れなければ罰を与える」等の監視や人格非難にあたる内容の手紙を、差出人不明で送りつけていた。
それが藤代の仕業だと気付いた野上は、事件当夜。藤代と工房で会い、口論から掴み合いになったという。
藤代は、工房にあった自転車に乗って逃げようとして、野上と衝突。そのまま後ろに倒れた野上は、後頭部を強く打ち命を落としたらしい。
犯行の露見を恐れた藤代は、野上の遺体を焼却炉で燃やした。
と検察官が説明した。
駒沢からも、藤代省吾の過去について共有しておきたいことがあると発言。
18年前、駒沢は裁判長として藤代省吾を裁いたことがあった。
裁判長として、かつて裁いた被告人が再び罪を犯してしまったのである。
18年前、当時バーテンダーだった被告人、藤代省吾は、常連客の相手が振り込め詐欺グループのリーダーであることを知った。彼らから金銭を強奪をしようとした。犯罪者から盗めば警察に通報することは出来ないと考えたからだ。
そして、大金を使い果たして命を断つつもりだった。藤代省吾は重い心臓疾患を抱えて自暴自棄になっていた。
しかし、犯行に及んでいる最中に相手に見つかってしまい、ナイフで刺されそうになってもみ合いとなる。気付いた時には相手の胸にナイフが刺さり、死んでいた。
逃亡しようとしたが自首し、生きて罪を償いたいと。
検察の求刑は無期懲役だったが、駒沢は、相手の過剰防衛を認め、さらに藤代省吾が自首したことから懲役4年の減刑判決を下した。
駒沢が罪を軽くした藤代省吾が、出所後に再度重罪を犯してしまったことになる。
駒沢が「過失で罪を犯してしまったのに、なぜ前回のように自首しなかったのか、社会復帰を果たした今の生活を失ってまで、何か理由があるのでは?」
と問うと
藤代省吾は、「野上奈緒のことを愛していて、旦那が邪魔だった。元犯罪者として生きることがどれほど困難を伴うのか、社会の片隅で後ろ指を刺されずに生きているに過ぎない、人生はやり直せない!1度でも罪を犯せば…それが現実です」
と話す。
駒沢と藤代省吾の過去について、裁判に同席していなかったイチケイメンバーも「かつて裁いた被告人」という関係を知る。
イチケイに戻ってきた駒沢は、自身の机の引き出しから、ある手紙を取り出す…
それは平成18年に送られてきた藤代省吾からの手紙だった。
その時、坂間から被害者の娘、野上碧にとって今回殺害された野上哲司はやっとできた父親であったことを知らされる。
野上奈緒は若い時に未婚で碧を出産。3年前に野上哲司と知り合い、碧も賛成して結婚したとのこと。
そして、野上奈緒は藤代省吾の前科についても知っていたことが分かった。
そのことを聞いて、もう1度調べ直して欲しいと頼む駒沢。
坂間は「裁判官はいかなる理由があろうとも被告人に肩入れするべきではない」
と言うも駒沢から却下される。
そして、入間みちおが現れ、おかしな点を見つけたことを駒沢と坂間に伝えてきた。
実況見聞の写真2枚には犯行現場に「水溜り」が写っているものと、写っていないものがあった…
第2回公判…職権発動!再捜査
第2回公判が始まると、入間みちおは、早速実況見分で撮影された写真が「水溜り」の写っている物と写っていない物があることを藤代省吾に問う、水溜りの有無は、異なる日に実況見分を2回行ったことを示している。
なぜ2回実況見分を行なったのかを、本人に確認すると
藤代省吾は「犯行の時刻を覚えていなかった」と。
22時頃だと思っていた犯行時刻は、被害者の行動に矛盾がある。実際は24時頃なのではないかと警察から伝えられ、その結果、実況見分は2回行われた。
藤代省吾は「今も、犯行当日の記憶は抜け落ちている」と発言する。
そこで入間みちおは職権を発動し、「裁判所主導で改めて捜査を行うこと」を決める。
これは捜査していた検察官からすると、良い気分になる行動ではない。
担当する検察官たちからも、裁判官と検察官は信頼していくべきなのに、疑ってかかっているなどと、今回の再捜査の決定に対して、納得いかない様子だ。
そんな中、入間みちおは「疑うことは信じること、駒沢もみんなの意見は分かった上で言っている」と検察官や坂間を説得する。
検察官とも協力して、再捜査が始まる。
入間みちおや坂間、駒沢も、現場であるアジュールガラス工房に出向き、細かく情報を探っていく。
その時ガラス工房の中でガラスが割れる音がする…
駆けつけると、野上碧(被害者の娘)がガラス工房の机に置いてあったグラスを床に落とし、暴れていた。
母、野上奈緒になだめられ落ち着きを取り戻す。
駒沢が、今回の事件について、娘である野上碧からも話を聞きたいと野上奈緒に提案するも、野上奈緒は、信頼していた藤代省吾が父親を殺害したことで、ショックを受けているため、話を聞くのはやめて欲しいと…。
駒沢から、野上碧が藤代省吾のガラス工芸の教室に通うようになったきっかけを聞かれると、野上奈緒は「地元のお祭りでガラス工芸品を出店していた藤代省吾と出会った」ことを話した。
第3回公判…隠された真実
藤代省吾は「野上碧ちゃんは熱心にガラス工芸に取り組んでいました。職人になりたいと言われた時は嬉しかった。…夢をみたんです。家族になれるんじゃないかって、警告した通り、旦那と別れればよかった。」
藤代省吾はこう説明し、自分が犯行を行ったことを変わらず主張している。
笹原警察署に依頼した、被害者の足取りの証拠について、駒沢が検察官に尋ねるも、結果は「不検討」。
駒沢と入間みちお、坂間は笹原警察署に直接抗議に向かった。藤代省吾の被害者の足取りについて「不検討」ではないはずだと申し出る。
警察署の中で岡崎(今回の事件の担当刑事)を見かけた入間みちおは、【誰にでも分かる刑事訴訟法】という本を岡崎に手渡す。
駒沢や入間みちおが警察署まで行ったにもかかわらず、笹原警察署からは再度「不検討」の結果がくる。
しかし、入間みちおから本を受け取った岡崎はイチケイに訪れた。匿名で話したいことがあるとのこと。
入間みちおたちは岡崎から
- 今回の犯行時刻を裏付ける証拠はないこと
- 裏どりを行っていないこと
- 野上奈緒の体にアザがあることを同僚の女性警察官から証言があったこと
- 近所の人から旦那の怒鳴り声や、物が壊れる音がよく聞こえてきていたことを聞いた。
刑事部長の判断で、部下である現職の警察官が犯行に関与していては、大きな失点。刑事部長が、自分の昇進のため補充捜査を行わなかったと。
再度、入間みちおや今回の案件に関わっている検察官によって、再度事件について捜査が行われることになった。
入間みちおと坂間、イチケイメンバーの1人である石倉文太(新田真剣佑)は、藤代省吾のかつての保護司に話を聞くため佐賀県まで足を運ぶ。
その中で坂間は駒沢と入間みちおの関係を知ることになる。
「部長に出会っていなかったら僕は裁判官にはなっていない」と入間みちおが言っているが、詳しくはまだ解明していない。
藤代省吾の保護司だった男性から「18年前、藤代省吾が犯罪に手を染めて、逃亡後命を断とうとした時、必死に止めた女性がいた。彼女の説得で生きて罪を償うことを決めた。出所した時も彼女のために人生をやり直そうとしていた」と。その彼女が誰なのかは保護司は知らなかったが、藤代省吾にとっては大切な存在になっていたということを聞くことができた。
入間みちおたちは藤代省吾が服役していた際に、何度も面会に来ていた女性がいたことを知る。それは、今回の被害者の妻、野上奈緒だった。
自暴自棄になってビルから飛び降りようとしている藤代省吾を止めたのは、その時新人警察官として働いていた野上奈緒だったのだ…。
第4回公判…本当の真実とは
野上奈緒は証言台にて、18年前に警察官として、藤代省吾と関わりがあったのは事実であることを認めた。
藤代省吾を知っていたことを隠していたのは、娘のためだと説明。
検察の公訴事実に誤りがある可能性が出たため、再度検察はあたらめて捜査を行った結果を説明。
結果、交通カメラに午後18時頃、被害者の野上哲司の車を運転し、ガラス工房に向かう藤代省吾の姿が捉えられていた。
交通カメラに写っていた事実を聞き、野上奈緒が泣き出す…
野上奈緒が「裁判長…真実を…私が殺しました。夫の暴力に苦しんでいました。藤代さんはもう病気で自分は長くないからと身代わりに…」と真実を話した。
藤代省吾は「違います。嘘です」と焦りながらも応える。
そして入間みちおは
「被告人はかつて罪を犯した。罪を償う時間があったことをどう考えますか?それがなかったら今のあなたはありますか?更生を間近で見ていた野上奈緒さん、あなたも分かっているはずです。起きてしまったことは変えられない。でも、これからのことは変えられる。この分岐点が法定です。」
駒沢は「いかなる理由があれ、罪を償うチャンスを奪ってはいけない」
「真実を話してください…」と話す。
藤代省吾はやっと真実を話し始めた。
「守ろうとしたんです。碧ちゃんは…」
野上哲司から「どうして藤代省吾を慕って父親である自分を避けるのか!」と怒鳴られる娘の野上碧。
碧は「あなたが父親だと認めない…お母さんに暴力をふるって…」と言い返すと殴られ、倒れてしまう。
倒れてぶつかった拍子に、藤代省吾と出会った時の思い出の、ガラス工芸品も落ちて割れてしまった…走馬灯のように、父である野上哲司が母親の奈緒に暴力をふるう姿を思い出す…
碧はとっさに、近くにあった花瓶で父である野上哲司を撲殺してしまう。
その時に藤代省吾から「今日の教室は休みか?」という電話が入る。
碧は藤代省吾に助けを求めた。
すぐに駆けつけた藤代省吾…
碧を守るため、犯行現場を自宅から移す必要があった。そのため被害者の車を運転して自分のガラス工房へ遺体を移動した。
野上奈緒もガラス工房へ訪れ、「あなたが罪をかぶることはない」と藤代省吾に話すも、藤代省吾は「あの子にしてやれる最初で最後のことなんだ!」と言って手を止めなかった。
野上奈緒も少しでも藤代省吾の罪が軽くなるように、被害者である野上哲司は、自転車で転んで頭を打って亡くなったように見せかけた…。
法定が終わってから、駒沢は藤代省吾のもとへ面会に行った。
そして、野上碧が藤代省吾にとって特別な存在であることを話した。
藤代省吾は出所後に野上奈緒と付き合っていた。妊娠した野上奈緒が「結婚しよう」と話したが、藤代省吾は、自分の前科のことで苦しませたくないと思い、別れを選んだ。
父親を放棄した自分にできることはない、でもせめて近くで娘の存在を感じていたかった。
駒沢は藤代省吾に「信じることは相手を知って初めてできること。あなたを疑い、あなたがどういう人間か知った。あなたなら人生をやり直せる。私は信じています。」
そう伝えた。
父親を殺してしまった野上碧は家裁で審判に。
野上奈緒は懲戒免職。
2人とも共謀のうえ、犯人隠避罪と証拠隠滅罪に問われる。
警察の車に乗り込む野上碧に母の野上奈緒は、「藤代さんは…実はね…。あなたの…」
と言いかけると、碧は「分かってた。そうなんじゃないかなって…」
と言い残し車に乗り込んだ。驚いた顔で見守る野上奈緒。
入間みちおが坂間と話す。
「人が罪を犯す。そこには想像もできない理由があったりする。アインシュタインに近づく答え、それは「疑うこと」アインシュタインは常識を疑い、数々の真理を導き出した。ただ単に信じることは、知ることの放棄だからね」と。
坂間がイチケイに戻ると、石倉文太が近づいてきて「僕決めました。書記官として、民事か刑事かどちらにするか。…僕やっぱり刑事で。イチケイにいたいです。みちおさんや部長と一緒に仕事がしたい。ごめんなさい。」と。
すると坂間も「私も刑事裁判官をしばらく続けることにしました」と。
石倉文太は密かに坂間のことが好き?なようで、「僕のために?」とつぶやく。
イチケイメンバーと話す坂間。
入間みちおから「あまーいサーターアンダギーとあまーいジュース」と騙され、激辛のサーターアンダギーと激辛ジュースを口にし、坂間は、入間みちおに「あなたを初めて見た中学生の法廷見学の日から遡って、改善すべき点を言っていきます。まずヒゲ…次に…」と言いながらドラマは終了となった。
考察、感想
裁判官には民事裁判官と刑事裁判官があり、民事裁判官はエリートと言われている。エリートを目指す坂間がしばらく刑事裁判官を続けるということは、入間みちおの影響が大きいと思われますね。
坂間が少しずつ入間みちおを理解していく姿。そして身近に起きる可能性のある事件…今回の内容で冤罪とは、「無罪を主張」するだけではなく「有罪であることを主張」するという形もあることを知り、考えさせられました。
そして、入間みちおの言葉1つ1つがとても、感慨深いものですね。
ドラマとはいえ、自分自身が成長できる気がします。
第4話は4月26日夜9時放送
被告人は17歳の望月博人(田中偉登)。
望月は半年前に高校を中退し、レジャー施設でアルバイトをしていたが、ある日、売上金5000万円を盗んで逃亡してしまう。
警察に見つかり、繁華街のビルの非常階段から盗んだ現金をばらまいた。初めて坂間(黒木華)が裁判長をつとめるところも見所になっていますよ!
イチケイのカラスを見る方法!
フジテレビの公式YouTubeで予告編が見られます。
他にも
FOD
TVer
で見ることができます。期間限定の配信もあるので、放送終了後も見逃してしまった方は是非見て下さいね!
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