サンファンこと「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3」の第10話「聖剣の秘密」が、6月5日に放送されました。
前回のお話はこちら!:【Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3】第9話のネタバレと感想!
シリーズ全体を揺るがす驚愕の事実が明らかになったことと同時に、なおかつ衝撃的な幕切れに、思わず叫んでしまった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
今回も、物語を振り返っていきましょう。
200年前の真実! 神誨魔械(しんかいまかい)の起源!
前回、阿爾貝廬法(アジベルファ)の力で天刑劍が作られた200年前まで飛ばされてしまった殤不患(CV:諏訪部順一)。
天刑劍及び、魔族を撃退する力を持つ兵器である神誨魔械の製作者・白蓮(CV:子安武人)に出会います。
白蓮の傍にいた他の者達は、殤に対して警戒心を露わにしますが、白蓮は動じず、二人きりで話が出来る場所へと案内します。
それというのも、白蓮は、異世界から自分の家ごと転移して、殤達の世界にやってきてしまった人間でした。
シリーズ内では、今まで神誨魔械は「神仙が造った」と言われてきましたが、白蓮は本当に全くのただの人間のようです。
更に、造っている神誨魔械も、どのような原理で魔族に対して効果を発揮しているのか、作り手である白蓮にすらわからない、ということでした。
彼は、「理由もわからず、異世界から来ただけの自分が、この世界に干渉するなど許されるのだろうか」という葛藤を殤に打ち明けます。
白蓮は、確かに殤達の世界の人間にとっては神仙に見えるかもしれませんが、全知全能の神ではなかった、ということです。
そんな白蓮に、殤は魔剣目録を見せます。
魔剣目録の状態を一目見て、白蓮は剣を求めて争った人間達の悲劇まで感じ取り、「全ての悲劇の元凶が、私の軽率さだった」と嘆いたのでした。
交差する因果律!
一方その頃、禍世螟蝗(CV:速水奨)との対決の夜に戻った浪巫謠(CV:西川貴教)。
阿爾貝廬法(アジベルファ)から、戦いに割って入り、睦天命を救うようにそそのかされますが、警戒心から動きません。
その様子を見て、阿爾貝廬法(アジベルファ)は逢魔漏を使い、もうひとつの未来を見せます。
それは、睦天命の目が失明をしておらず、殤不患が東離に行く必要がなくなった世界。
そこでは、1期で殤が封印した魔神・妖荼黎(ようじゃれい)が復活してしまい、東離を荒らしていたのでした。
言葉を失う浪に、阿爾貝廬法(アジベルファ)は「だが、気に掛ける必要があるかね?抗いようがない運命の操り人形になるぐらいなら、いっそ全て壊してしまえばいい……そうは思わんか?」となおも囁きます。
浪は、目の前で睦が傷つくのを再度目の当たりにしながらも、彼女を救わない決断をしたのです。
その一方、200年前の世界で、白蓮は自分の行いに迷い、殤に「私の過ちを正すために遣わされたのでしょう?」と問いかけます。
しかし、殤は、「過ちなんかであってたまるか。ここから続く未来は、災厄だけじゃなく、喜びも、救いもあったんだ。あんたの行いを否定したら、その全てが嘘になっちまう。……、だからあんたも、受け入れてくれ。歴史の因果を担う重さを」と悲痛な白蓮の言葉を否定します。
この部分は、天命が傷つくシーンを背景にして殤の言葉が流れて来ている演出ですので、観ていて少し辛かったですね……。
「むしろ俺は、神誨魔械の産みの親が、あんたみたいな人で良かったと思っている。てっきり俺は、この世界の運命が、神様にもてあそばれているんじゃないかと思っていた。その妙な因果を背負わされていたら、胸糞も悪くなっただろうさ。だが、誰かが真剣に悩み、精一杯に手を尽くした結果なら、引き受ける甲斐もあるってもんだ」と殤の言葉は続きます。
白蓮は、魔剣目録の状態から殤の境遇まで案じて心配しましたが、殤は「かつて世界を救ってくれた男への恩返し」だと返します。
白蓮も、それを聞いて、「私はいつも一人では力及ばず、人の手助けを借りてばかりいます。だが、そういう至らなさゆえに、多くの知遇を得て、素晴らしき友に恵まれてきた。どうやらこの異郷の地においても、同じ幸運があったようです」、「私には私の役目が、あなたにはあなたの戦いがある。だが、それでも、私達は時代を越えて、同じ道を歩くのでしょう」と言葉を続けます。
そこで、殤は「あぁ。ここで、あんたに出会えてよかった」と白蓮に告げ、200年前の世界から無界閣に戻ってきたのでした。
過去のシリーズと比べても、色々なものが詰まったシーンですね。
殤は穏やかな場所で白蓮に相対していましたが、それと同時進行で、まさに白蓮が紡ぎ出した運命によって、天命が傷つけられ、それを助ける事もできずに葛藤している浪の姿が映し出されていました。
しかし、そのシーンを背景にしているからこそ、「辛いけど、その運命を踏み越えてでも、殤が旅を続けることは意味のあることだ」、というメッセージが伝わってくるような気がしてなりません。
もしかしたら、ここでの殤と白蓮の言葉たちが、このシリーズのテーマでもあるのかもしれませんね。
そして、運命を変えなかった浪は、阿爾貝廬法(アジベルファ)によって、「始まりの彼方。我らの因果が交差する場所へ」と、更に過去に連れて行かれてしまうのでした。
照君臨復活なるか? 捲殘雲危機一髪!
ところ変わって、無界閣。
いよいよ、七殺天凌(CV:悠木碧)こと、照君臨を復活させる準備が整いつつありますが、その復活にあたって、下手をすれば歴史が大きく変わってしまう可能性があることに対して、七殺天凌は懸念を示していました。
しかし、刑亥(CV:大原さやか)は、「過去には何者も真相を知ることの出来なかった歴史が多々ある」として、照君臨の遺体がついぞ発見されなかったことに目を付けます。
照君臨が殺された直後の過去に行き、遺体を回収することが出来れば、刑亥の死霊術によって照君臨の肉体と七殺天凌の魂を結び付けることが出来、なおかつ歴史にも影響が出ない、というのです。
七殺天凌は「天晴れなる深謀遠慮」と刑亥を絶賛します。
あとは、照君臨の復活を妨げる敵を潰すだけ。
七殺天凌は、自らの魅了の術に嵌めた凜雪鴉(CV:鳥海浩輔)を伴い、敵の排除にかかるのでした。
ちょうどその頃、殤は200年前の世界から、無界閣へと戻ってきました。
取り残されてしまっていた捲殘雲(CV:鈴村健一)と合流し、殤が消えていたのはほんの数分程度だったこと、まだ浪は戻って来ていないことを聞きます。
刑亥が照君臨の復活の儀式を行うまで、時間がありません。
殤は、二期と同じように、捲に魔剣目録を持って逃げてもらい、自分は刑亥の儀式に乱入しようとしました。
しかし、捲の背後には、七殺天凌を持った凜が。
次の瞬間、血飛沫が舞ったのでした……!
捲の安否が気になるところですが、今回はここでお話が終わっています!
感想とこれからの展開の予想!
今回は衝撃のラストでしたね……!
七殺天凌に操られた凜は、本当に捲を斬ってしまったのでしょうか?
それとも、前回、殤を追っていた婁震戒が追いつき、凜を押さえたのでしょうか?
個人的には捲には生きていて欲しいですし、七殺天凌に操られっぱなしの凜ではないと思いたいです!
捲の死体が本格的に出てくるまでは、生きていると信じたいですね……!
そして、明かされた神誨魔械の謎。
なんと、神仙ではなく、「異世界から来た普通の人」が造っていました。
ということは、サンファンの世界は、魔族は居ても神仙は存在せず、その代わりに異世界が存在するということになるのですが、今後、この設定が活かされることになるのかが興味深いです。
サンファンの中で、未だに素性がわかっていない殤と凜ですが、もしかしたら、凜は異世界から来た人間だった……、ということもあり得るのかもしれません。
また、浪が阿爾貝廬法(アジベルファ)によって、再び過去に連れて行かれてしまいました。
今度こそ、容姿が似ている二人の関係が明らかになるのでしょうか。
前回も次回が待ち遠しい幕切れでしたが、今回はそれよりも更に続きの展開が気になる幕切れでしたね!
なお、今回のお話は、HuluやU-NEXT、dアニメストアで観ることが出来ます!
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